訃報連絡(法事案内)

【デジタル化】

 訃報連絡は電話と紙で案内を作成し渡す方法が一般的でした。近年では、始めにSNSで一報を入れ、後で電話等でフォローすると丁寧なコミュニケーションが取れ若い世代で活用する方が増えました。 それに合わせ、訃報連絡(法事案内)にウェブサイト活用されるようになりました。

目次

訃報連絡(法事案内)のDX:デジタルトランスフォーメーション

   訃報連絡は始めに電話で伝え、そして電話では詳細を正確に伝えることが難しいため、紙での案内を別途作成し渡す方法が一般的です。 近年では、普段からSNS(LINEやメール)を利用している方はSNSを活用するのもひとつの方法です。具体的には、始めにSNSで一報を入れ、後で電話等でフォローすると丁寧なコミュニケーションが取れるため若い世代で活用する方が増えました。

従来のSNS(LINEやメール)での訃報・法事案内は、紙による案内をスマートフォン等のカメラで撮りLINEやメールなどに添付しての送付でした。また、ご遺族の方がSNS上で法事案内を別に作成して送付するものでした。このため、スマホの操作に慣れていない方は写真ファイルの添付方法や文章の作成などがうまくできない場合があります。また、法事案内には専門用語や慣習があることから、作成に時間と費用を要しました。

最近は、“デジタル版の訃報連絡” を、葬儀や法事の際にウェブ上に作成して、そのウェブ情報をご遺族がLINEやメールで送るだけという簡単なものがあります。

法事連絡のFAX送付に類似していますが、連絡用ウェブサイトが “掲示板” のように使えるため下記のような違いがあります。

  • ご遺族が送付先の既読確認ができる(LINEの場合、必要に応じて後で電話やハガキ送付)
  • 法事の詳細情報を受取者が活用できる(会場の経路検索、お悔やみメッセージの返信)
  • 家族葬で参列できなかった方への報告ができる(写真・ビデオ共有、お礼メッセージ送信)

故人について親族や友人と情報を共有したり、連絡をしたりするウェブサイトは、欧米ではメモリアルサイト想いでサイトと呼ばれています。

閲覧を関係者だけに限定できるウェブサイト技術により、今では新型コロナの影響も受けて1千万人以上が使用するサービスとなっています。

デジタル版のメリット・デメリット

訃報連絡を電話やFAXで行うことが慣習となっているシニア世代には「礼儀を知らない」「物事を軽視している」などと否定的な意見もあります。

一方、デジタル版の情報は紙媒体の同じ情報に比べて利便性があることから、スマホを使い慣れている世代での連絡には適している手段です。

連絡方法には 紙媒体 vs デジタル” 双方のメリット・デメリットを理解してどちらでも対応できる準備が必要です。

比較表 ―“デジタル(連絡ウェブサイト)"のメリット

ポイント 対応者 紙媒体 デジタル

対面での利用が容易

(郵送、FAX、手渡し)

遺族

対面でなくても利用が容易

(連絡・出欠席確認、法事など多忙時でも)

遺族

法事に参列できない方に、お悔やみのメッセージを伝える機会、香典する機会を設ける

(オンライン上)

遺族

法要などで自由に再利用が可能

(四十九日、一周忌、お別れ会、三周忌など)

遺族、葬祭業者

会社・学校への忌引き連絡で提出

家族、友人、会社

事業主・社葬・著名人など、お悔やみ欄として全国版で発信可能

(新聞同様)

葬祭業者

活用フロー(簡単3ステップ)

 訃報連絡(法事案内)のデジタル化は、今では訃報用紙と同時に作成されることもあり簡単に運用できます。

QRコードの活用: 葬儀・法要・お別れ会などの 諸行事の案内状に連絡用ウェブサイトにアクセスするQRコードを追加することができます。これによりスマートフォンでも法事の日時や場所を確認することができるようになります。また、遠方やご高齢のため法事に参加できない方でも、弔電(メッセージ)や香典をオンラインで送付することができます。

まとめ

一般的には訃報を伝える手段に決まりはありません。

そのため、日ごろの連絡と同様の方法で伝えるのが最も確実で、近年はSNSの利用が人気です。一方でSNSで訃報を送ることに対して抵抗感を持つ場合もあります。年配の方など普段からSNSなどに慣れ親しんでいない方々に対しては、充分に配慮して失礼のないように気をつけましょう。

  • 家族葬だったので、後日の弔問希望者にはこのウェブサイトを伝えることで追悼の場を継続して持つことができました。*葬儀後にも続く弔問に対応することができました。。。。
  • 既にSNS でつながっている人への連絡には、喪主として忙しい中、連絡・お礼・報告などの掲示板として使用できてとても便利でした。
  • 法事連絡用のウェブサイト作成費用が数千円と安くて驚きました。
  • 身内での食事会で、故人の写真アルバムを皆でスマホ閲覧し、想いでを語り合って盛り上がりました。
  • 少人数化した法事出席できない方の連絡で使用しました。遠方の親族などからもメッセージいただいたり、サイト訪問など確認でき参加者に報告できました。
  • 連絡用ウェブサイトを親戚に送付したことで、自分の知らない親戚にも転送してもらえました。
  • 訃報を数か月後に知った故人の友人から追悼メッセージを、連絡用ウェブサイトで受け取りました。
  • 「葬儀後もいつでも追悼できる弔問の場だね!」との亡くなった父の友人にメッセージをいただき喜ばれました。