ご遺骨から宝石を作るとは
ダイヤモンド墓とは“ご遺骨を保管する”と“大切な想いでと共に生きる”の2つのコンセプトを一体化した弔いです。そして、このダイヤモンド墓は一般墓・樹木墓・海洋散骨などと併用される場合が多く、ご遺骨の一部を宝石(メモリアルジュエリー)にします。
ここでメモリアルジュエリーとは、大切な人のご遺骨や髪から創られた宝石を言い、原理としては炭素をご遺骨から抽出し、グラファイトに変えてメモリアルジュエリーになります。近年ではダイヤモンドだけでなく誕生石でも日本国内で作成することが可能です。
ご遺骨を大切にする想い
ご遺骨を自然に返す海洋葬・樹木葬など、憧れはあるが実際に家族をそれらの方法で埋葬することに抵抗がある方が多いことも事実です。なぜなら、大切な家族のご遺骨が完全に自然に還ってしまい、「手元」に戻らないからです。“故人が自然に還る”という発想はおおらかで博愛でエコで理想的で美しいが、そのような先進的な決断は自分の心との対話で折り合いがついたとしても、他の家族との折り合いがつくとは限らないことが多いのも事実です。
ダイヤモンド墓は、ご遺骨がペンダントや指輪などになり、数千年もの未来に残す方法としてご遺骨を大切に残したい方の利用が多く、気になる宝石としても品質評価にきちんと鑑別書もつけてくれる業者もあります。
利点と欠点
コンパクトでジュエリーとして毎日身につけることができるため、祈りの対象がいつも近くにいる近代の「お守り」です。
利点
- 命日・お盆・お彼岸などに限らず、亡くなった人を何時でもどこでも供養することができる
- 好みに合った加工ができる
- 自分と愛する人(遺骨と髪の毛)を合わせて1つのジュエリーを創ることもできる
欠点
- ジュエリーなので費用がかかる(墓を維持するより安く済む場合もある)
- 完成まで葬儀後5か月程度の期間を要する
形見のジュエリー
供養の方法が樹木墓・散骨・自宅墓など多様化している中で、ご遺骨を形見やお守りとして身に着けるという考え方がダイヤモンド墓
従来、日本国内では両墓制(りょうぼせい)と呼ばれる2つのお墓を有する風習があります。これは「埋め墓」・「詣り墓」の2墓をつくることで、ダイヤモンド墓は「詣り墓」として、「ジュエリー」を採用する形となります
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