承継
軌跡

(生い立ち)

1911年2月6日、イリノイ州タンピコにて父のジョン・レーガンと母のネル・ウィルソンの間の次男として誕生した。数年間に渡り町から町へ引っ越した後、1920年12月に一家はイリノイ州ディクソンに定住した[2]

アイルランド系の父親はカトリック教会に属していたが、スコットランド系の母親はプロテスタント主流派」のディサイプル教会の熱心な信徒で、母の影響を受けたロナルドは11歳のときに同教会で洗礼を受け、プロテスタントとなる。なお兄のニールは父と同じカトリックを選んだ。父はアルコール依存で、母の属する教派は禁酒派だった。幼少のころのレーガンは教会によく通い、やがて信徒を前に説教をするようになり、後年の彼の演説力が培われた。父は毎週土曜日に子供たちを映画に連れて行ったが、人種差別を嫌ったため、子供であるレーガンに人気があったものの黒人差別主義の映画(「國民の創生」)を見せなかったと伝えられる[3]