弟のイメージをお墓にデザインしました
令和二年十月コロナ禍で高齢の親族の参列は叶いませんでしたが、弟の友人が遠くは広島からも駆けつけてくれ、仲間に見守られながらの大変温かい納骨式を執り行うことが出来ました。
ご協力頂きました皆様には感謝の気持ちで一杯です。真っ直ぐで自由そして優しかった弟は、五年の闘病生活の間ただの一度も弱音を吐くことなく苦しい治療を耐えて旅立ちました。
亡き弟のイメージを私の夫がデザインし山崎石材さんのご協力のもと、生前友達のように仲良しだった弟への想いを形にしたお墓作りができました。
墓石は弟の身長に合わせ、亡き弟が雲を突き抜け光と共に天に昇っていく様をイメージしてまっすぐ一本の線を入れました。墓石の背景には弟が元気に輝いていた頃乗っていたサニトラを模写し、佐々木の文字は父が自ら筆を取り書き記しました。
闘病中、いつも弟のそばにいた今は亡き我が家の愛犬も、生前同様弟の近くに寄り添っています。また、このお墓に添付したQRコードには、私たち家族のたくさんの思い出が記録されており、弟と過ごしてきた家族の想い出と同時に弟の友人たちが記してくれたメッセージも共有できる場となっています。
文:佐々木陽子様