1917年(大正6年)、
山梨県東山梨郡山村(現在の甲州市
勝沼町山地区)の
農家、小佐野伊作・ひらの夫妻の長男として生まれる。生家は非常に貧しく、幼いころは自宅さえもなく村の寺の軒先を借りての生活であったという。
小佐野は小学校へ入学すると、家計を助けるために毎朝午前3時に起床して新聞配達を行っていた。
1931年(昭和6年)、東山梨郡
東雲村(当時)の東雲
尋常小学校高等科を卒業。
1933年(昭和8年)に上京し、自動車部品販売店へ就職。勤務態度は非常に真面目で、三年後には店を取り仕切るようになった。その後別の店に引き抜かれて業績を上げたが、同店はその翌年に倒産した。