(生い立ち)
1884年(明治17年)2月22日に東京府東京市京橋区(現:東京都中央区京橋)で生まれる[1][2][注 1]。父親は静岡県城東郡下朝比奈村(現:御前崎市)出身で公証人である柴田孟甫(本名:熊太郎)、母は城東郡小沢村(現:菊川市)出身の永田登波で[2][4]、3歳から日本舞踊を、6歳から長唄と箏を習い始める[5]。東京・虎ノ門の東京女学館へ入学後[1][5]、東京音楽学校(現:東京芸術大学音楽学部)出身の教師である杉浦チカから音楽家になることを勧められ、1900年(明治33年)に東京音楽学校へ入学する[6]。瀧廉太郎からピアノを、幸田延から声楽を学び、ヴァイオリンをアウグスト・ユンケルに師事するようになり[5][注 2]、私生活では入学直前に父・孟甫の勧めで陸軍の三等軍医正である藤井善一と結婚(7年後に離婚)する[7]。