承継
軌跡

(生い立ち)

1868年1月21日相模国三浦郡堀内村(現在の神奈川県三浦郡葉山町)の商家、父・三郎助(初代)、母・なか、の長男として生まれる。幼名を泰助といい、妹・こう、弟・忠治がいる。初代三郎助はもともと忠七といい、公郷村(現・横須賀市)の豪商「滝の崎」に奉公に出て手腕を認められ、慶応2年(1866年)に妻帯・独立して「滝屋」を称していた。しかし明治8年(1875年)に腸チフスにより35歳で他界したため、泰助はわずか9歳で家督を継ぐことになった。