承継
軌跡

(エピソード)

  • 勝海舟は、その著「氷川清話」の中で2代目定右衛門定次について語っている。「安政5年(1858年)の飢饉の時には蓄財を村の貧しい人々に放出し、自分の土地に桜や楓を植え貧しい人が花見ができるようにした。また、砂防工事や山林工事を行い、学校も作った」と言う話を紹介した上で、「なかなか大きな考えではないか。この様な人が、今日の世の中に幾人いるだろうか。日本人ももう少し公共心というものを養成しなければ、東洋英国だなどと気取ったところでその実はなかなかみることはできまい」と、定次のことを特別な人物と賞賛した。