軽井沢ゴルフ倶楽部
- 晩年の次郎が心血を注いだのが、軽井沢ゴルフ倶楽部です。芝の手入れから、従業員の生活、会員の行儀にいたるまで、 ひとつもゆるがせにしませんでした。
- 正子は「歴代総理大臣には随分迷惑をかけたに違いない」といいますが、会員でなければ、 総理大臣でも追い返す、SPをコースに入れるなどもってのほかという姿勢を崩しませんでした。
- その生涯を貫いたのは「プリンシプル、つまり原則に忠実である」という信念です。「まことにプリンシプル、プリンシプル、 と毎日うるさいことであった」と正子は回想しています。
- 八十になるまでポルシェ911を乗り回した根っからの「オイリー・ボーイ」。最後に残した言葉は、「右利きです。夜は左……」。 注射のため利き腕をたずねた看護婦に、そう答えたそうです。