承継
軌跡

(生い立ち)

当時のショア州(現在はオロミア州セミエン・ショア地区英語版)))にあるデュノバのジョル村で生まれる[注釈 1][2]。家は貧しい小作農で、家族は当時の国教であるキリスト教コプト派(エチオピア正教会)の信者でもあった。小学校には1年通っただけで早くから家業の手伝いをしていた。彼の筋力とスタミナは、小さな頃から家族を助けるために重い荷物を背負って長い山道を行き来する生活で養われた[3]

19歳の時、皇帝ハイレ・セラシエ1世の親衛隊に入隊し、アディスアベバの部隊で訓練を受けることとなる。10ヶ月の訓練期間の後、当時エチオピアが参加していた国連軍として、朝鮮戦争に従軍するため釜山まで派遣されるが、ほどなく休戦となり帰国した