豪快な金遣い
その遊びぶりも豪快なものだった。「時代劇の王者は何とゆうても阪東妻三郎、女遊びもこの人にはとても及びまへん、散財のケタがちがう」。。。阪妻プロの映画は、松竹の買い取り価格が一尺あたり二円四十銭だった。「捕り方パッと走っても二、三百円稼ぐんだ、その銭をつかんで撒く、勝負になりまへん、祇園の芸者総揚げにした。伝説やおまへん、この目で見ました」、「花見小路から八坂さんまでずら〜っと、芸者末社ひきつれて大名行列を繰り広げた」
しかし、内面は女道楽よりも男の意地でゼニ撒いたんやないかとも言われる。「お上が大嫌い」で、昭和天皇の御大典に合わせて、東京から京都へ「偉い人たち」が大挙押し寄せ、祇園や先斗町で権柄づくのを示し合わせて祇園街を買い占めてみせた。尺二円四十銭、今の金に直して何千万円、いや億に、ためたらバチが当たりますわ」と言っていた。
しかし、内面は女道楽よりも男の意地でゼニ撒いたんやないかとも言われる。「お上が大嫌い」で、昭和天皇の御大典に合わせて、東京から京都へ「偉い人たち」が大挙押し寄せ、祇園や先斗町で権柄づくのを示し合わせて祇園街を買い占めてみせた。尺二円四十銭、今の金に直して何千万円、いや億に、ためたらバチが当たりますわ」と言っていた。